アプローチ習得が上達の早道。その20―アームスイングのピッチショット

 
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チップの打ち方には、大きく分けて二つの打法がある。
からだを使って寄せるボディスイングと、
からだを動かさないで、腕を使って寄せるアームスイングである。
 
両打法の特徴を知ってもらったので、
これからはアームスイングのピッチを習得したい。

 

ここでいうチップとは広義で、
低く出して転がすチップショットと、
高く上げて転がりを少なくするピッチショットを意味する。
ピッチショットを採り上げている。

 

基本的に、転がりを少なくするショットなので、
ボールを柔らかく上げる必要がある。
バンカー越え、池越えなど転がして寄せるのが
不可能なケースから、多少転がりを入れてもよいケースなど、
ほぼどんな状況からでも寄せることができるよう、
覚えなくてはならないショットである。

 
アームスイングのピッチは、チップと同じように、
肩を回さない(胸の向きを変えない)コツと、
両肘の使い方が重要なので、これを採り上げている。

(使用クラブ、サンドウェッジ)(TLはターゲットラインの略)

 

F-4:右腕を伸ばし切ってから、
  胸をターゲット方向に少し向ける―ピッチのダウン

 

前稿のF-2で、ダウンスイングについて述べたこと。
〜〜〜〜〜〜〜

左足加重60%ぐらいで構え、
体の軸を垂直にしたまま、テークバックし、
ダウンでは右腕を振るのが、アームスイングなので、
体幹を意識することが大事。

 

両腕をこのように交叉させてから、
左胸(左乳首)とボールとの距離を守るようにして、
右腕を伸ばしていけば、左肩が開くことがなくなる。

 

あるいは、右腕が伸び切るまで、
左肩を動かさない意識を持つ方法もよい。
必然的に左胸が動くことはないからだ。

 

右腕を伸ばしていくにつれて、
背後を指すように左肘を曲げていけば、
インパクト後かなり先まで胸が左に開くことがなくなるのだ。

〜〜〜〜〜〜〜
これがアームの特徴なので、確認しながら、
次の映像を見て頂きたい。

 

F-4-1

F-4-1(F-3-5)
膝、腰、肩を動かさないようにしたピッチショットのトップ。
縦に近いやや斜めに上がったシャフト。
腕を使う影響で、肩はわずかにターゲットの右を指している。

 

F-4-2

F-4-2

膝、腰、肩を動かさないで、右腕を伸ばしながら、インパクトに向かう。
脇から少し離れていた、右肘の小指側を、脇を擦るように伸ばしていく。

シャフトが地面と平行になる手前だが、ヘッドはグリップの外側にある。
トップで充分とったコックを維持。

 

F-4-3

F-4-3

右肘の小指側が脇から腹を擦るようにして、右腕を伸ばしてインパクト。
その直後であるが、手のひらがターゲットを指す。
右肘がまだ伸びきっていない。
その右肘の中心(頭)は、ターゲットの反対側を指している。

(ボディスイングでは、右腰を指すが)
コックを解き、右手首の角度5度くらい。
肩はTLと平行。
膝、腰も平行。
右足はベタ足。
体の軸は垂直のまま。

 

F-4-4

F-4-4

右肘がほぼ伸びたところ
腰も、肩も回転していない。

 

F-4-5

F-4-5
右肘を伸ばし切ったところ。
右腕の伸ばしと左肘の背後への引きによって、
右膝が少し左斜め前に動く。
見えない左膝は曲げたままで、動かさない。
従って、左胸とボールのあった位置との距離はここまで一定。

ここからフォローに向かう。

 

F-4-6

F-4-6

左肘を背後に向け、曲げながらフォローを進める。
右足ベタ足のまま、胸をターゲット方向に少し向けていく。

 

F-4-7

F-4-7
更に少しだが、胸をターゲット方向に向け、
両肘を畳みながらヘッドを上げていく。

ボールがかなり高く上がっている。
胸をターゲットに向ける動きはここで終わり、
上体を起こしてフィニッシュへ。

 

F-4-8

F-4-8
フィニッシュ。
ヘッドはかなり高い位置にある。

 

F-4-9

F-4-9
ボディスイングのピッチでの、等距離のフィニッシュ。
ヘッドは、見えないが、グリップとほぼ同じ高さにあり、
大変低い位置
にある。
右肘が脇に付いたまま、腰の動きに肩が回転し、
腰と肩がターゲット方向をアーム以上に向いている。
 
==============================================
 
両膝を動かさないだけでなく、両肩も動かさない意識を持つと、
まず腰の回転は出来なくなる。
特に、左膝をキープして、右肘を脇から腹を擦るように伸ばしていくと、
右腕の伸びによって、インパクト後に右膝が少し斜め左前に動くが、
腰の回転は見られない。

 

また、右腕が伸び切った後に、
胸をターゲット方向に少し向ける意識が大事で、
肩を回すという意識は持たない方がよい。

 

下半身、上体とも動かさない意識によって、
クラブは縦に近い軌道を描くので、
方向性が一段と良いのが分かるであろう。

両腕主体(特に右腕)で、腰を使わないので、
アプローチでの距離の誤差の範囲も狭くなるのも利点といえよう。

 

逆にみれば、ボディスイングは下半身主導なので、距離がより出る。
ドライバーやアイアンショットなど、
距離が求められるショットでは、アームスイングより優位にある。
同じ距離のピッチショットで、
フィニッシュでのヘッドの位置を比較すれば、自明である。
    
尚、高低についてであるが、
ピッチショットでは、ノーマルな高さでは、
両足の真ん中にボールを置く。
コックを充分とったトップから、
シャフトが地面と平行になるあたりからコックを解き始め、
インパクトで右手首が5度くらいに。

 

高い球では、真ん中より少し左に置き、
低い球では少し右に置くだけでよい。

それだけでも、シャフトの角度によって、高い球ではよりロフトが増し、
低い球ではよりロフトが減じるからである。

 

さらに、より高低を欲しいなら、右手首を0度にすればより高く、
右手首のコックを維持すればより低い球が得られる。

 

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腰を痛めないで飛ばすための、テークバックとは。その14

 

腰を痛めないで飛ばすための、テークバックとは、その14

 

(使用クラブは、6アイアン)

日本のゴルフ界では、"肩を回せ"や"肩を大きく回せ"という教え方がある。
非常に誤解を与える言葉で、大半の方々にとって、
上達を妨げる大きな要因となっている。
今回もひきつづき、それを考えている。

 

F:正しい肩の落とし方(回し方)を覚えられるドリル

 

 

F-1-1

F-1-1

クラブを左手で持ち、地面と平行になるように、胸に当てて構える。
(ここでは微かに左足上がりの地面)
左右5分5分の加重。
右手の平はターゲットを指す。

 

F-1-2

F-1-2

右手の平を、ターゲットに向けたまま、
甲側にコックを行い、右腿の前に持ってきたところ。
肩と腰を動かさない。

 

F-1-3

F-1-3

肩と腰を動かさないようにして、甲側のコックを強めながら、
右手を右腿の外側に持ってくる。
右手の平はターゲットから、正面方向に向きつつある。
かすかに、左肩が下がり出している。
右肘はアドレス時より、わずかに右脇にずれているが、
以後この位置をキープする意識が大事。

 

F-1-4

F-1-4

下がり出した左肩を更に下げ、右腰(尻)を真後ろに引いて、
第二段階のテークバックに入る。

右膝が少し伸び出し、左膝が前に曲がり出している。
右手の平はほぼ正面を指し、コックをほぼ終えている。

 

F-1-5

F-1-5

右尻の引きによる右膝の伸ばしと、左膝の曲げが進み、
肩が縦に近い動きとなっている。
ここまでは、右肘が脇に付いているように。

 

F-1-6

F-1-6

トップでは、右尻の引きによる、右膝の伸ばしによって、
左膝がさらに曲がり、内側に入っている。
右肘は脇からわずかに離れるのは、OK。


ここまで、5分5分の加重を守る。
そのためにも体の中心軸を、
正面から見れば垂直になるように維持することが大事。
左肩はかなり下がり、右肩が上がっているのは、
グリップエンドが正面の2mぐらいを指していることからも分かる。

 

F-1-7

F-1-7(正)
右肩が高く上がって、後ろに引かれていないことを示している。
左肩を下げれば、右肩が上がるのは当然だが、
右肩を後ろに引こうとすれば、左肩はあまり下がらない。

 

F-1-8

F-1-8(誤)
右肩を後ろに引いたトップ。
左肩が上がり、かなり遠くを指している。

 

肩を大きく回そうとすると、こうなる。
また、テークバックの始まりから、肩を回す、腰を回す打ち方、
トップまで腕を使っていく打法では、右肩が引けた、
あるいは右肩の後ろに右手が来るトップとなりやすい。

 

============================================


ご覧のように、クラブを胸に当てたドリルで、
第一段階は腕と手首、第二段階からは体で
テークバックをするコツを覚えていただきたい。
特に、第二段階では、肘を折っていくだけで、
腕を使わないでテークバックをするコツが分かるであろう。


F-1-6はスリークォータースイングのトップになるが、
フルスイングを希望なら、グリップエンドが真正面の、
2mぐらいを指すように肩を回すことになるが、
右膝を伸ばし、左膝を内側に入れるようにすればよい。


腰が45度、肩が90度に回転したトップが、無理のないフルスイングの理想。
身体的条件を考え、多くの方には
スリークォータースイングで固める方をお勧めするが。

 

 

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腰を痛めないで飛ばすための、テークバックとは。その13

 

腰を痛めないで飛ばすための、テークバックとは、その13

 

(使用クラブは、6アイアン)

日本のゴルフ界では、"肩を回せ"や"肩を大きく回せ"という教え方がある。
非常に誤解を与える言葉で、大半の方々にとって、
上達を妨げる大きな要因となっている。
今回も、それを考えている。

 

E:テークバックで左肩を下げる(回すのではない)意義を考える2

 

今回は、正面画像で、スリークォータースイングのテークバックを見る。

 

E-2-1

 

E-2-1

第二段階からは、左肩を下げるようにしてから回すテークバック
(肩が縦に近いテークバック)


第一段階のテークバックの終わりで、手首のコックを使って
グリップを右腿の前にもってきたところ。
腰と肩を動かさないようにすることが大事。

 

からだの中心軸を赤線で示しているが、地面に対して直角(垂直)。
赤線はアドレスから同じ位置にあり、
からだが左右に動いていないことを示している。
アドレスからここまでの動きが、
捻りの効いたトップを作るために必要不可欠。

 

フェース面(白線)は前傾角度に対して、ややクローズド。
平行まではOKだが、オープンはダメ!

 

 

E-2-2

E-2-2

上画から、左肩を下げ、右腰を引いていくと同時に、
コックを一段と強め、右肘を折って(曲げて)いく。
左膝が前に曲がり、右膝が少し伸びていく。
右肘が脇に付き、肩が縦に近い、斜め状態で動きつつある。
中心軸は垂直のままで、左右には動いていない。


ここで止めれば、ハーフスイングの正しいトップ。

 

 

E-2-3

E-2-3

更に左肩を下げ、右腰を引いて
スリークォータースイングのトップに入ったところ。
右腰(右尻)の引きによる右膝の伸びにより、前に曲げていた左膝が
さらに曲がるだけでなく、内側(右側)に少し入ってきている。
この動きで、下げていた左肩が少し右に回り、
右肩はここでは見えなくなっている。

グリップが右肩とほぼ同じ高さにあり、右肘の曲がり度は90度で、
これがベスト。
それ以上曲げないように。


左肩は赤線まで届いていないので、肩の回転度は80度くらいか。
(左肩が赤線上にあれば、当然右肩も線上にあるので、
肩の回転度は90度:これがフルスイングのトップ。)
アイアンショットでは、正確性が重要視されるので、
スリークォータースイングを限度にしたほうが良い。


大事なことは、アドレスから、第一段階、第二段階のテークバックで、
中心軸が垂直のままであること。

 

 

É-2-4

E-2-4

前稿のE-1-4とは違う時点で、腕の下ろし方を見ていただく。


左尻を引く動きでの切り返しと同時に、右肘を伸ばし始め、
脇に付けて下せば、このような体勢となる。
ここでは、わずかしか左尻の引きを行っていないが、
からだの中心軸が垂直のままであることが大事。
実際のスイングでは、インパクトで、からだの軸はやや右斜め
(頭を残したボールビハインドの体勢のため)になるが。

 

 

E-2-5

E-2-5

テークバックで肩を回し、右肩を後ろに大きく引いたトップ
(肩が平行に近いテークバック)。


肩が平行に回り、左肩がE-2-3と比べて、大変高い位置にある。
シャフトがフラット気味に上がっている。
からだの軸は垂直であるが、右肩が後ろに回り過ぎているため、
下半身主導のダウンスイングが難しい。
右肩を後ろに引いていくテークバックだと、この体勢になるので、要注意!
右足に加重が移るトップなら、赤線は右斜めとなるであろう。

 

 

E-2-6

E-2-6

ダウンでは、からだを起こす動きで、ダウンが始まりやすい。
当然、からだの軸は右斜めとなり始める。
左肩が上がり(右肩が下がり)、シャフトが横になって下り出す。
腰と肩の動きが平行に近いため、クラブが寝てしまう。

 

E-2-7

E-2-7

更にからだが起き、左肩が上がり、ヘッドが、グリップより下に下りている。
フェースは開き、かなりのインサイドからボールに向かおうとしている。
からだの中心軸は一段と右斜めとなり、
必然だが、インサイドアウトのスイングとなり、
インパクトゾーンでは、腕を返す、手首を返すことになる。

 

============================================

テークバックの2つのパターンを見たが、肩の回し方の違いが、
ダウンで一層異なってくることが、正面画像でも確認できたと思う。


肩を縦に近く、からだの中心軸を中心に回せば、ダウンでも、
中心軸を垂直のままクラブを下すことができる。
一方、肩を平行に回すテークバックでは、
たとえ中心軸を垂直のままでも、ダウンでは左肩が上がり、
ヘッドが早い段階で下に下りてしまうスイングとなる。

まして、右斜めのトップなら、
ダウンスイングに一段と特別が動きを入れた調整が必要となる。


E-2-3の体勢は大変捻りの効いたトップといえる。
しかし、腰に何ら負担を与えることはない。
なぜなら、からだの中心軸(体幹)を意識して、垂直のまま、
左肩を第二段階から落とし、右尻を後ろに引いていくと、
右膝が伸び出し、途中から前に曲がりつつある左膝が右に入っていく。
それに合わせて、下げていた左肩を少し右に入れると、
御覧のような、腰と肩の回転差のあるトップとなるからだ。


膝と足首など下半身を正しく使うことで、からだの軸を垂直のまま、
捻転できたトップを生み出すことができるのだ。


次回は、左肩の落とし方をドリルで見ていただく予定である。

 

 

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腰を痛めないで飛ばすための、テークバックとは。その12

 

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(使用クラブは、6アイアン)

日本のゴルフ界では、"肩を回せ"や"肩を大きく回せ"という教え方がある。
非常に誤解を与える言葉で、大半の方々にとって、
上達を妨げる大きな要因となっている。
今回はそれを考えたい。

 

E:テークバックで左肩を下げる(回すのではない)意義を考える1

 

後方画像で、スリークォータースイングのテークバックを見てみる。

 

E-1-1

 

E-1-1

第二段階からは、左肩を下げるようにしてから回すテークバック

第一段階のテークバックの終わりで、
手首のコックを使ってグリップを右腿の前にもってきたところ。
からだの中心軸を後方から見ている(赤線)。
この赤線は前傾角度(ボディアングル)をも意味する。
フェース面(白線)は前傾角度に対して、ややクローズド。
平行まではOKだが、オープンはダメ!
当然、アドレス時の前傾角度と変わっていないことを念頭に見てほしい。

 

E-1-2

E-1-2

上画から、左肩を下げ、右腰を引いていくと同時に、
コックを一段と強め、右肘を折って(曲げて)いく。
左膝が前に曲がり、右膝が少し伸びている。
シャフトが右肘の内側に、縦に近い、斜め状態で上がりつつある。
前稿の、D-1-7にほぼ相当するが、
ここで止めれば、ハーフスイングの正しいトップ。

 

 

E-1-3

E-1-3

更に左肩を下げ、右腰を引いて
スリークォータースイングのトップに入ったところ。
右腰(右尻)の引きによる右膝の伸びにより、
前に曲げていた左膝がさらに曲がるだけでなく、
内側(右側)に少し入ってきている。
この動きで、下げていた左肩が少し右に回る。
グリップが右肩とほぼ同じ高さにあり、右肘の曲がり度は90度がベスト。
それ以上曲げないように。

 

ここで大事なことは、アドレスから、第一段階、第二段階の
テークバックで、前傾角度を変えないこと。

また、アドレス時の加重は5分5分であれば、
軸回転打法では、トップでも同じで、体重移動はない。
ただし、直近の軸シフト打法(オジー・モア2016)では、
わずかに右足55%ぐらいに移動はOK。
両打法とも、からだの中心軸は正面からみれば、
垂直であることに変わりはない。

 

 

E-1-4

E-1-4

左尻を引く動きで切り返して、シャフトが地面と平行になる少し手前。
同時に、右肘を伸ばし始め、脇に付いている。
トップでのコックの角度をまだ解いていないので、
グリップよりヘッドがまだ高い位置にある。
腰はターゲットラインとほぼ平行だが、肩はそのラインの右を指す。

前傾角度を変えないで、インサイドからヘッドを下し、
インサイドインの軌道に乗せる体勢になっている。
両肩が地面とほぼ平行にあることも大事。

 

 

E-1-5

E-1-5

テークバックで肩を回し、右肩を後ろに大きく引いたトップ
グリップが、右肩の前ではなく、
右サイドのライン(右肩から右腰までのライン)からはみ出している。
シャフトがフラット気味に上がり、フェースは開きやすい。

 

 

E-1-6

E-1-6

ダウンでは、からだを起こす動きで、ダウンが始まりやすい。
左肩が上がり、シャフトが横になって下り出す。

 

E-1-7

E-1-7

更にからだが起き、左肩が上がり、ヘッドが、
グリップより下に下りている。
フェースは開き、かなりのインサイドからボールに向かおうとしている。
必然だが、インサイドアウトのスイングとなり、
インパクトゾーンでは、腕を返す、手首を返すことになる。
赤線が段々と縦になっていくことからも、
再現性のないスイングといえよう。

 

============================================

テークバックの2つのパターンを見たが、肩の回し方の違いが、
ダウンでいっそう異なってくることがわかるであろう。
また、後方から見れば、前傾角度を変えないで、
からだの中心軸を垂直に保てる
テークバックが重要なことを認識してほしい。


前傾角度はテークバックで違ってくると、
ダウンで左尻を引く動きが出来難くなる。
その角度が浅くなる(起き上がる)と、
ダウンで、左尻の引きが十分できなきだけでなく、右膝が前に出てしまい、
時にはシャンクや、プッシュアウトになる。


前傾角度を保ち、中心軸を垂直に保つテークバックは、
肩を回す意識をすると難しい。
多かれ少なかれ、E-1-5のようなテークバックとなるので、
捻りの効いたテークバックとは言い難い。
捻りがなければ、ダウンの始動は、からだを起こすか、
腕を使うかが必要となろう。


次回は正面からの画像で解説予定である。

 

 

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腰を痛めないで飛ばすための、テークバックとは。その11

 

腰を痛めないで飛ばすための、テークバックとは、その11

 

(使用クラブは、6アイアン)

テークバックとは、その9で、
"第一段階のテークバックでは、肩と腰を動かさないようにして、
腕と手首を使って、グリップを右腿の前に持ってくるが、
からだの中心軸を斜面に対して垂直に保ちながら、
第二段階のテークバックでは、腕を使わないで、
からだを使ってトップに持っていくことが、
捻りの効いた、トップを生み出す"
ことを学んだ。


からだを使うが、腕を使わない(右ひじを曲げ、コックを強めるだけ)
という、第二段階のテークバックのコツを、後方画面で詳しく見てみよう。

 

D:第二段階では、からだを使い(回し)、
 右肘を曲げてトップへ(腕で上げないように)

 

 

D-1-1

 

D-1-1

第一段階のテークバックの終わり。
ここまでは、腕とコックで右腿の前にグリップを持ってくる。

 

D-1-2

D-1-2

→まず、からだを使う動きを見る。
D-1-1の状態から、グリップを動かさないで、左肩を下げながら、
右腰(尻)を引いたところ。
右肘、右手首の状態を変えていないので、
シャフトが右肘の下側に来ている。
右腰(尻)を真後ろに引くのであって、腰を回していない。
背中側から見れば、少し回っているように見えるが、
それは右足つま先を10〜20度くらい開いて構えているので、
その分右尻が内側に入るから。

 

 

D-1-3

D-1-3

→次いで、腕と手の動きだけを見る。
D-1-2の状態から、右手のV字が上を向いたまま、
ほぼ垂直になるように、右肘を折って(曲げて)いく。
同時に、左手の親指側にコックを強めていく。
右肘が脇に付いた状態を意識して、コックを強めながら右肘を、
折っていくのだ。

 

 

D-1-4

D-1-4

ハーフスイングのトップだが、グリップエンドが地面を指すように、
シャフトが斜めに立ってきている。
右手のV字が空を指したまま、グリップが垂直に上がっているのが分かる。
(右腰の引きを入れた実際のスイングでは、
グリップは斜めに上がることになるが)

 

 

D-1-5

D-1-5

→今度は、D-1-1から、右腰を引き、
 ほぼ同時に手首のコックを強めながら、右肘を折っていく動きを見る。

D-1-1では、腰と肩を動かさない意識で、右手の甲側に
コックを強めて右腿の前に、グリップを持ってきているので、
少し肩のラインがターゲットの右を指している。
ここから、左肩を下に下げながら、右腰を真後ろに引き始める。
ほぼ同時に、コックを強めながら、右肘を畳んでいき、
シャフトが地面と平行にきたところであるが、
グリップよりヘッドが微かに外側にあるのがベスト。
(ターゲットラインと平行まではOK.)

 

D-1-6

D-1-6

更に左肩を下げ、右腰を引いていくと、右膝が伸び出してくる。
コックを強め、右肘を折りつつあるので、
シャフトは右ひじの内側に上がりつつある。
(カメラをアドレス時の、グリップとターゲットを結ぶ線上の置くのが、
スイング分析にはよい。
もし、ボールとターゲットの延長線上から撮影すると、
シャフトが右肘の下側にあるようにみえるであろう)

 

 

D-1-7

D-1-7

更に右尻の引きを続けて、ハーフスイングのトップにきたところ。
からだの中心軸を垂直に保ったまま、左肩を下げ、右尻を引いてくると、
ここでは左肩が下がりながら右に動き出している。
右膝がより伸びて、右尻がより後ろに引かれていることで、
肩が右に回り出している。
従って、スリークォーター、フルスイングでは、
より肩の回りは大きくなる。
シャフトが右ひじの内側に上がるテークバックが、
捻りの効いた正しいトップを作り出すのだ。

 

============================================
D-1-2では、左サイドを我慢しながら、右尻を引いていくことで、
左膝が前に曲がり出す。
更に右尻の引きを続ければ、段々と右膝が伸びていき、
それにつられて、左膝が前から内側に少し入ってくることになる。
(D-1-7では、そうなっている)

 

D-1-3、D-1-4では、右肘の折り方とコックの仕方を現しているが、
右尻の引きなど、からだの動きを止めた状態では、
グリップを地面と垂直に上げていく意識が大事。

 

D-1-5からは、左肩の落としと右尻の引きの動きと、ほぼ同時に、
コックを強めて右肘を脇に付けたまま折っていくことが大事。
あくまで、からだの動きが主導で、それに合わせて
右腕を曲げていくように

 

D-1-7のトップでは、小さなテークバックではあるが、
より曲がった左膝が少し内側に入り、右腰が後ろに引かれているので、
背中側からみれば、腰が回っているように見える。
これが腰の回転の実態である。

 

一般的に、腰が回れば、肩はその倍ぐらい回る。
この回転の差を使って、ダウンスイングするのが、ボディスイングの特長。
要は、からだの軸を中心に、からだで捻ってトップへ、
そこからからだで捻り戻すためには、二段階のテークバッが重要なのである。

 

 

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プロフィール

小池 幸二 & オジー・モア

小池 幸二 & オジー・モア

オージー・ゴルフ・ジャパンLLP代表。
ジャック・ニクラス、ボブ・トスキ、ジム・フリック等のレッスンTV番組をプロデュース。 またマスターズに4回立会い、最終日の翌日いずれもプレーの栄に浴す。
クラブ競技では、クラブチャンピオンを草津カントリークラブ4回、東京湾スプリングス1回。 シニアチャンピオンを草津カントリー1回、袖ヶ浦カンツリークラブ2回獲得。 2001年ゴルフ留学してオジー・モアに師事。 指導許可を受け、ゴルフスイングデザイナーとして数々のゴルファーに左一軸打法を指導、 大きな成果を出している。

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コメント

  • オジー・モアのスイング動画リニューアルしました
    島田 勲 (08/19)
  • ドライバーショットが飛ばない3−ボディスイング
    山田 敏雄 (06/09)
  • ドライバーショットが飛ばない6−ボディスイング
    志賀介 (06/06)
  • いつも同じトップになるためには、右肘の役割が重要1−ボディスイング
    吉澤 源一郎 (07/16)
  • 左膝の伸ばし方と、左足内加重を考える3
    荒川 (06/26)
  • 新左1軸でのテークバックを正しく覚えよう7
    k厨川眞夫 (06/22)
  • 新左1軸でのテークバックを正しく覚えよう1
    吉川啓造 (06/08)
  • スイング習得には、まずテークバックから10
    鶴田重嘉 (06/06)
  • #02 左1軸スイング理論(ボディスイング)の新旧比較 <2011-04-29のブログより>
    ykkan (05/12)
  • 長い距離のバンカーショットでは、捻転をより使う1
    aji (05/09)
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