アプローチ習得が上達の早道。その20―アームスイングのピッチショット

  • 2017.05.10 Wednesday
  • 19:05

 
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チップの打ち方には、大きく分けて二つの打法がある。
からだを使って寄せるボディスイングと、
からだを動かさないで、腕を使って寄せるアームスイングである。
 
両打法の特徴を知ってもらったので、
これからはアームスイングのピッチを習得したい。

 

ここでいうチップとは広義で、
低く出して転がすチップショットと、
高く上げて転がりを少なくするピッチショットを意味する。
ピッチショットを採り上げている。

 

基本的に、転がりを少なくするショットなので、
ボールを柔らかく上げる必要がある。
バンカー越え、池越えなど転がして寄せるのが
不可能なケースから、多少転がりを入れてもよいケースなど、
ほぼどんな状況からでも寄せることができるよう、
覚えなくてはならないショットである。

 
アームスイングのピッチは、チップと同じように、
肩を回さない(胸の向きを変えない)コツと、
両肘の使い方が重要なので、これを採り上げている。

(使用クラブ、サンドウェッジ)(TLはターゲットラインの略)

 

F-4:右腕を伸ばし切ってから、
  胸をターゲット方向に少し向ける―ピッチのダウン

 

前稿のF-2で、ダウンスイングについて述べたこと。
〜〜〜〜〜〜〜

左足加重60%ぐらいで構え、
体の軸を垂直にしたまま、テークバックし、
ダウンでは右腕を振るのが、アームスイングなので、
体幹を意識することが大事。

 

両腕をこのように交叉させてから、
左胸(左乳首)とボールとの距離を守るようにして、
右腕を伸ばしていけば、左肩が開くことがなくなる。

 

あるいは、右腕が伸び切るまで、
左肩を動かさない意識を持つ方法もよい。
必然的に左胸が動くことはないからだ。

 

右腕を伸ばしていくにつれて、
背後を指すように左肘を曲げていけば、
インパクト後かなり先まで胸が左に開くことがなくなるのだ。

〜〜〜〜〜〜〜
これがアームの特徴なので、確認しながら、
次の映像を見て頂きたい。

 

F-4-1

F-4-1(F-3-5)
膝、腰、肩を動かさないようにしたピッチショットのトップ。
縦に近いやや斜めに上がったシャフト。
腕を使う影響で、肩はわずかにターゲットの右を指している。

 

F-4-2

F-4-2

膝、腰、肩を動かさないで、右腕を伸ばしながら、インパクトに向かう。
脇から少し離れていた、右肘の小指側を、脇を擦るように伸ばしていく。

シャフトが地面と平行になる手前だが、ヘッドはグリップの外側にある。
トップで充分とったコックを維持。

 

F-4-3

F-4-3

右肘の小指側が脇から腹を擦るようにして、右腕を伸ばしてインパクト。
その直後であるが、手のひらがターゲットを指す。
右肘がまだ伸びきっていない。
その右肘の中心(頭)は、ターゲットの反対側を指している。

(ボディスイングでは、右腰を指すが)
コックを解き、右手首の角度5度くらい。
肩はTLと平行。
膝、腰も平行。
右足はベタ足。
体の軸は垂直のまま。

 

F-4-4

F-4-4

右肘がほぼ伸びたところ
腰も、肩も回転していない。

 

F-4-5

F-4-5
右肘を伸ばし切ったところ。
右腕の伸ばしと左肘の背後への引きによって、
右膝が少し左斜め前に動く。
見えない左膝は曲げたままで、動かさない。
従って、左胸とボールのあった位置との距離はここまで一定。

ここからフォローに向かう。

 

F-4-6

F-4-6

左肘を背後に向け、曲げながらフォローを進める。
右足ベタ足のまま、胸をターゲット方向に少し向けていく。

 

F-4-7

F-4-7
更に少しだが、胸をターゲット方向に向け、
両肘を畳みながらヘッドを上げていく。

ボールがかなり高く上がっている。
胸をターゲットに向ける動きはここで終わり、
上体を起こしてフィニッシュへ。

 

F-4-8

F-4-8
フィニッシュ。
ヘッドはかなり高い位置にある。

 

F-4-9

F-4-9
ボディスイングのピッチでの、等距離のフィニッシュ。
ヘッドは、見えないが、グリップとほぼ同じ高さにあり、
大変低い位置
にある。
右肘が脇に付いたまま、腰の動きに肩が回転し、
腰と肩がターゲット方向をアーム以上に向いている。
 
==============================================
 
両膝を動かさないだけでなく、両肩も動かさない意識を持つと、
まず腰の回転は出来なくなる。
特に、左膝をキープして、右肘を脇から腹を擦るように伸ばしていくと、
右腕の伸びによって、インパクト後に右膝が少し斜め左前に動くが、
腰の回転は見られない。

 

また、右腕が伸び切った後に、
胸をターゲット方向に少し向ける意識が大事で、
肩を回すという意識は持たない方がよい。

 

下半身、上体とも動かさない意識によって、
クラブは縦に近い軌道を描くので、
方向性が一段と良いのが分かるであろう。

両腕主体(特に右腕)で、腰を使わないので、
アプローチでの距離の誤差の範囲も狭くなるのも利点といえよう。

 

逆にみれば、ボディスイングは下半身主導なので、距離がより出る。
ドライバーやアイアンショットなど、
距離が求められるショットでは、アームスイングより優位にある。
同じ距離のピッチショットで、
フィニッシュでのヘッドの位置を比較すれば、自明である。
    
尚、高低についてであるが、
ピッチショットでは、ノーマルな高さでは、
両足の真ん中にボールを置く。
コックを充分とったトップから、
シャフトが地面と平行になるあたりからコックを解き始め、
インパクトで右手首が5度くらいに。

 

高い球では、真ん中より少し左に置き、
低い球では少し右に置くだけでよい。

それだけでも、シャフトの角度によって、高い球ではよりロフトが増し、
低い球ではよりロフトが減じるからである。

 

さらに、より高低を欲しいなら、右手首を0度にすればより高く、
右手首のコックを維持すればより低い球が得られる。

 

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